いろいろと下準備ができたら、大きなボールに入れたとうがらしと砂糖に胡麻を混ぜ合わせていきますが、これも順番があります。ちょっとしたコツもあるのです。ひとつひとつの手順を踏みながら、そしてお客さまの美味しい笑顔を思い浮かべながら作っていくと、まるで育て上げる様な喜びが出てきます。やがて胡麻の香りが辺りに漂い美味しそうな予感がしてきます。
醤油はゆっくりとゆっくりと時間をかけて入れていきます。美味しくなれと心に思いながら、何回も何回も混ぜ合わせながらゆっくりと入れていきます。しばらくの時間ひたすら混ぜ合わせる事で深みのある色に変化していきます。
このゆったりとした時間が、深いコクがあり、甘いだけでなくちょっぴりきかせた唐辛子、まったりと優しく広がる風味豊かな母の味「おぼやのタレ」に大切なのです。